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【2019年版】優秀なSNSキャンペーン5選

【2019年版】優秀なSNSキャンペーン5選

ソーシャルメディアで成功するのは大変ですが、決して不可能ではありません。2019年の優秀なSNSキャンペーンについて振り返りながら、世界有数のブランド各社がいかにして記憶に残るマーケティングを生み出したかを見ていきましょう。2020年に向けたマーケティング戦略施策のヒントにも、是非ご活用下さい!

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新たな年はもうすぐそこまで来ています。ということは、SNSキャンペーンの新たなアイデアを計画する時が再びやってきたましたね。来年もまた、これまで以上に人を引きつけるコンテンツの創造に努めていきましょう。2019年、特に優秀だったキャンペーンをヒントに来年度の計画を立ててみてください。去年の最も革新的で、記憶に残るSNSマーケティング・キャンペーンを振り返りながら、次のアイデアに繋げていきましょう。

1. ポパイズ(Popeyes)

ポパイズ新発売のチキン・サンドイッチの最初の広告は盛大なものでした。

SNSキャンペーン事例:新発売のチキン・サンドイッチ

方法:商品の発売をトレンドに変える

なぜ効果があったのか?

実は、ポパイズ新発売のチキン・サンドイッチは、盛大なスタートではなく、静かなスタートでした。全米各地の支店で試験期間を実施した後、ポパイズでは8月12日にチキン・サンドイッチの発売を開始しました。発売ツイートにしては、エンゲージメント数36,100件と成果は控えめでした。

しかし、1週間も経つと、大衆はこのトレンドに食いつき始めました。8月19日開始の週には110万回のメンション数に達し、消費者は新発売のチキン・サンドイッチに夢中になりました。

ポパイズは新発売に関する(UGC)ユーザー生成コンテンツをテレビ広告に起用することを、SNS上で告知することで、更なるUGCを増やし、この成功を増大させました。

ポパイズはテレビで評判となるよう、SNS上で挙がったUGCを活用しました。

発売から2週間で、商品は売り切れになりました。このサンドイッチがどれほど人気になるかを過小評価していたのです。しかし、このことはトレンドをさらに促し、ポパイズでは状況を評価した後、11月3日には再び発売となりました。再発売のツイートは119,200件のエンゲージメント数を生み出しました。

Best social media campaigns 2019 Popeyes Mentions

経時的なメンション数を示しています。再発売時には当初の発売時よりも大幅に多くのメンション数につながりました。

この成功を手本とする方法

ポパイズでは、新作のサンドイッチがどれほど早くトレンドになるかが分かりませんでした。しかし、会話を上手く利用する方法は心得ていました。UGCの活用だけでなく、自虐的なコンテンツを使ってインターネット・ミームを促しました。さらに、競合他社を嘲り、エッジの利いたイメージをつくりました。チキン・サンドイッチがハロウィンで今年人気のコスチュームになるなんて、誰が予想できたでしょうか?

2. メルセデス・ベンツ(Mercedes-Benz)

メルセデス・ベンツの新しい#GirlsHaveNoLimitsソーシャルビデオ。

SNSキャンペーン事例:#GirlsHaveNoLimits

方法:ブランドのイメージ戦略

なぜ効果があったのか?

ブランド各社は、私たちが住む社会に挑戦しなければなりません。収益だけでなく社会的影響を促すやり方で自社ブランドを位置付けていくのです。特にソーシャルメディアに精通しているZ世代による成果は絶大です。#GirlsHaveNoLimitsキャンペーンは、メルセデス・ベンツをマッチボックス(Matchbox)とNGCプロジェクト(NGC Project)に結び付け、車やSTEM教育にかかわる女子の認識を変えることに貢献しました。

つい先月に開始したばかりのこの動画は、既に閲覧数がツイッターで59,200回、Facebookで5,100回、インスタグラムで18,200回に達しています。

米国では、開始後、このハッシュタグはブランドのメンションの約1%にしか貢献しませんでしたが、これはメンションを促すためのものでなく、ブランドのイメージを変えるためのものでした。この種のコンテンツはゆっくりと時間をかけて成長することもあります。

Best social media campaigns 2019 Mercedes Benz GirlsHaveNoLimits

動画に関するセンチメントはメルセデス・ベンツ自体のものよりも高く、このキャンペーンがブランドに対する肯定的感情をより促すことができることを示しています。

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真っ先に分かることが、センチメントの変化です。開始後の週で、メルセデス・ベンツの総センチメントは前週から425%増加しています。

この成功を手本とする方法

このキャンペーンで覚えておくべきことは、偶発的なものではなかったということです。ブランドのイメージに関しては、事業全体でその目的を認識し、行動で示さなければならないのです。メルセデス・ベンツでは、Glamour Women of the Year(今年の魅力的な女性大賞)を後援するなど、類似のプロジェクトを過去にも支援しています。事業のあらゆる側面から働きかけ、女性が車を愛していいのだということを主張しました。

自分が情熱を持っている信念を見つけ、事業の芯からそれを促していくのです。それに基づくプロモーションは成功しやすいでしょう。

3. エイソス(ASOS)

それは、ティンダー(Tinder)での嫌な経験と1件のツイートから始まりました。

SNSキャンペーン事例:消費者エンゲージメント

方法:口コミで素早く広がっているコンテンツにエンゲージする

なぜ効果があったのか?

それは、ツイートから始まりました。Thea Lauryn Chippendale は、マッチングアプリ、ティンダー(Tinder)でマッチした相手から服装のことで批判されるという嫌な経験をしました。彼女がそれをツイッターでシェアした時は、それが素早く広がるなんて思っていませんでした。

Best social media campaigns 2019 ASOS Virality map

その1件のツイートが素早く広がるまでの様子。

117,000件のエンゲージメント数に達したこのツイートは、瞬く間に注目の的となりました。ツイートに商品のメンションはなく、写真にはロゴも入っていなかったことから、このストーリーはここで終わっていてもおかしくありませんでした。しかし、彼女はその後のツイートでエイソスをメンションし、24時間以内にエイソスは彼女に計画に関するDMを送りました。

エイソス(ASOS)はこのストーリーを採用しました。

エイソスは自社のウェブサイトに本来の写真を投稿し、一夜にして彼女をモデルに変身させました。この一連のストーリーを報道に値するストーリーにし、数日でエイソスのメンションは20,800件、エンゲージメント数は223,000件に達しました。少ない労力で、戦略の大勝利でした。エイソスで今年2番目にエンゲージメント数が多かったツイートになり、ブランド・シェアを促進させただけでなく、購買意図の促進にも貢献しました。

エイソス(ASOS)はこの話を、人を引きつけ、売り上げを促進するコンテンツへと変えました。

そして、彼女自身が言っているように、エイソスの商品ページは67件のエイソスのバックリンクを獲得しました。

この成功を手本とする方法

ここでの鍵は、アクティブ・リスニングでした。ブランド側がストーリーを発見してその人気を認め、素早く行動に移したのです。

ただし、タイミングが重要な点でした。会話は当初の投稿から2週間以内に消滅したことから、エイソスが4日以内にアクションプランを立てて対応を決めたことが、この会話がまだ盛んなうちに関与できた理由でした。この成功を手本とするための方法は、積極的に傾聴し、素早く対応するということです。あなたのブランドがいつ、素早く広がるコンテンツで引き合いに出されるかは分かりません。だからこそ、そのコンテンツを最大限に活かせるよう、いつでも対応できる体勢を整えておくべきなのです。

4. ドイツ鉄道(Deutsche Bahn)

Best social media campaigns 2019 German Rail Campaign shot

ドイツ鉄道の「Around the World in Germany(ドイツで世界中を旅する)」キャンペーン概要。

SNSキャンペーン事例:ドイツで世界中を旅する

方法:クリエイティブになろう

なぜ効果があったのか?

時に、一番シンプルなアイデアが最も良いものだったりします。オグルヴィ(Pgilvy)が制作したドイツ鉄道の「Around the World in Germany(ドイツで世界中を旅する)」キャンペーンは、消費者の目にシンプルに写ったのです。ただし、その画像の裏には、複雑なSNSマーケティングの例がありました。

この有料広告には、世界的に人気のある目的地とドイツ地元の目的地という、2つの似た写真が掲載されました。Facebookの旅行に関心のある人をターゲットに、その熱帯地方の目的地へ飛行機で行く場合の価格と地元の同じような場所へ列車で行く場合の19ユーロという価格という、2つのプライス・ポイントを売り込みました。

Best social media campaigns 2019 German Rail Ad examples

2箇所の似た目的地。2つの全く異なる価格。

有料広告であることから、現在、SNSの結果を測ることは難しいものの、ドイツ鉄道は、CTR850%、会話率6.61%、収益+24%としています。リード・ジェネレーションの大幅な成功です。

しかし、さらに良かった点としては、このキャンペーンのオリジナリティがより多くの販促を促したということです。革新的なアイデアとして業界で称賛を浴び、さらに多くの報道とブログ・メンションを促しました。

Best social media campaigns 2019 German Rail Word cloud

このキャンペーンに関するキーワードを並べたTalkwalkerのワードクラウド。

このキャンペーンに関するワードクラウドは、このSNSマーケティングのアイデアが、いかに人を引きつけるものだったかを強調しています。

この成功を手本とする方法

クリエイティブになること。そして、パーソナルであること。このデータ駆動型の広告は、ターゲット・オーディエンスを旅行に関心がある人たちと定め、そのユーザーのニーズに焦点をあてたパーソナライズされた広告を提供しました。これをそのまま再現することはできないものの、データを効果的に活かして特定の消費者を実際に割り出し、ダイナミックなコンテンツを使って効果のあるメッセージを発信することはできます。

5. SK-II

SK-IIのジェームズ・コーデンとクロエ・グレース・モレッツを起用したシリーズの予告編。

SNSキャンペーン事例:#BareSkinChat

方法:著名人によるお墨付き

なぜ効果があったのか?

新規市場へ、特に消費者が全く異なる市場へ進出することは、ブランド各社にとって容易なことではありません。SK-IIは、日本発祥のスキンケア商品ですが、米国や他の各国でも徐々に勢いを増してきています。それでは、SK-IIはどのようにして米国市場に参入しているのでしょうか?SK-IIは、ジェームズ・コーデンとクロエ・グレース・モレッツという米国で有名な2人の著名人を含めることでこれを実現し、現在のオーディエンスを分離することなく米国市場に近づきました。

Best social media campaigns 2019 SK-II Share of voice

キャンペーン前後で、SK-IIメンションの声のシェアは米国で劇的に増加しました。

そして、それは上手くいきました。キャンペーン以前の2019年1月・2月には、ブランドのメンションの6.6%だけが米国から来るものでした。しかし、立ち上げ後の3月から6月には、メンションの12.9%が米国から来るものになっていました。

この成功を手本とする方法

インフルエンサー・マーケティングを活用すること。消費者が称賛する著名人は、単なる有名人よりもはるかに多くのものをもたらしてくれます。そのような著名人には、ファン層、つまり彼らが生み出すコンテンツを楽しむ用意が既にできているオーディエンスがいます。そして、そのオーディエンスがあなたの企業にも関連していれば、その効果はすぐに発揮されます。

ただし、それはハリウッドの大物リストを採用しなければならないということではありません。フォロワー数がたった500人のインフルエンサーでも、結果は出るものです。実際に、このような小規模のインフルエンサーには、より積極的に関心を抱いている既に育まれたオーディエンスがいるため、エンゲージメント数はより高い数値が期待できるのです。

成功するSNSキャンペーンへ向けて準備を

以上、今回紹介した、今年評価が高かったSNSキャンペーンは、ほんの一部の例になります。このようなSNSキャンペーンは他にもたくさんあります。お気に入りの事例はありましたでしょうか?コメント欄で是非シェアしてください。

最後に、来年度の計画に大活躍できる、キャンペーン戦略のダウンロード資料をお忘れなく。2020年以降も、SNSを最大限に活用するためのヒントにしてください。

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